セクハラその１
「どこ見てんのよ！！！」
某女芸人のギャグでもある様に、女性は男性に自分を性の対象とされる事に敏感です。
ひとたび火を付け様ものなら、必要以上に攻撃される事受けあいでしょう。
そんな中、セクシャルハラスメント、つまりセクハラと言う言葉も手伝ってか、世の男性は臆病にならざるを得ない状況でもあります。
例えば、あなたが会社員で、となりの机に座っている女性社員のＡ子ちゃんの事をカワイイと思っているとします。
でも惚れているのか言うとそうでは無い。
気兼ねなく話しが出来る異性と言う位置付けだとします。
ある夏の暑い日の出来事です。
クールビズ推奨の世の中なので、あなたの職場も涼しい格好で、冷房の温度はやや高めの設定です。
熱っつーいとＡ子ちゃん、Ｙシャツのボタンをひとつ多く外しています。
あなたも言います熱いよねー。
と、Ａ子ちゃんを見ると、胸の谷間がかなり目立ちます。
あなたは思わずチラリと見てしまいましたが、その後直ぐにこう思います。
やばい、このままじゃ、イヤラシイ奴だと思われる
と思い、あたかもＡ子ちゃんの胸の谷間には興味が無いフリをします。
Ａ子ちゃんをこんな目でみちゃいけないんだ
そしてあなたは自分の気持ちを抑制し沈静させるのに、密かに必死になります。
とまぁベタなシチュエーションですが、よくある話だと思いませんか？
そしてあなたが当事者だった場合はどう思いますか？
イヤラシイ目で見られてる・・・
女性が最も男性の取る行為の中で忌み嫌う事のひとつです。
あなたは女性に嫌われるのが怖いので、勤めてそう言う考えを払拭しようと心の中で努力しますよね？
女性に嫌われたく無い故の防衛策として、あなたは心の中に沸いてきたイヤラシイ思いを打ち消そうとします。
この思考ルーチンが、女性に対しての苦手意識、若しくは恐怖感を持つ事に一役買ってるのだと、私は思います。
しかも、男性の性（さが）とは真逆の思考をする訳ですから、もどかしさを感じずにはいられませんよね？
今の話中のＡ子ちゃんの胸の谷間をあなたが凝視していたら、きっとＡ子ちゃんも良い気はしないでしょう。
何故ならモラルとして問題があるからです。
そう、モラルの問題なのです。
中年男性である上司が、若くてカワイイ女性社員のお尻や胸を触ったり、薄笑いを浮かべて見つめていれば、その若い女性は明らかに嫌がるでしょう。
その上司にはモラルが欠如しているからなのです。
ここでひとつ考えて頂きたい事があります。
セクハラを訴える女性の証言を聞くと、パワハラ、つまりパワーハラスメントも同時に行われている事が多い事に気付きませんか？
女性は男性に比べ、圧倒的に腕力に劣るし、まだまだ社会的にだって弱い立場にある場合が多いです。
互いの性を比べても、男性は能動的であるのに対し、女性は受動的です。
言い方を変えれば、男性は攻撃的な性だし、女性は保守的な性と捉える事が出来ます。
つまり、先程話しをした「上司」と「若くてカワイイ女性社員」との関係はこう置き換える事が出来ます。
攻撃性が高い上、社会的、肉体的にも強い者が、弱者を高圧的に支配しようとしている。
現代社会の道徳に於いては、タブーとされる事のオンパレードですよね。
気分が良い訳がない。
これがセクハラと言うものの定義なのではないかと個人的には思っています。
その２につづく
